緑雨

スター・ウォーズ/最後のジェダイの緑雨のレビュー・感想・評価

3.0
EP7-9をユニットとすると、ブリッジの位置付けに当たる本作。大団円に向かってパズルのピースを着実に組み立てていくために、肝心なところを寸止めしてしまうのは致し方ないと理解するが、それにしても甲斐性のない演出が物足りなく感じる。

宇宙空間での艦隊戦は概ね見応えあり、スノークの間での赤備えの親衛隊や、メタリックのキャプテン・ファズマ、塩の惑星で圧力がかかると白い大地が赤く変色するあたりの画づくりは鮮やかで印象的。
一方で、レイとレンの「交信」の唐突さ、いつの間にかレイがファルコン号で退避している場面がいくつか見られたり、何かというと自己犠牲の美化に逃げ込もうとするなど、ドラマづくりの演出力の貧困さ、引出しの少なさを感じてしまう。

この展開でキャリー・フィッシャーの急逝に見舞われるというのも「持ってない」としか言いようがないが、その点も含めたリカバリに期待。
緑雨

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