PANDADA

スター・ウォーズ/最後のジェダイのPANDADAのレビュー・感想・評価

2.0
スペースオペラ大作「スター・ウォーズ」シリーズの第8作。

ファースト・オーダーの艦隊に追われる反乱軍。ポーの指揮でなんとか第一陣から逃げ切るが、被害は甚大で壊滅寸前。一方、ジェダイ・マスターであるルーク・スカイウォーカーを見つけ出したレイは助力するを頼むが、きっぱり断られる。追撃部隊から逃げ切るためにフィンはBB-8と整備兵ローズを伴い、奇策に打って出る。レイは頑ななルークを説得できるか、、、的なお話。

いやぁ、何はともあれ、ポーグが滅茶滅茶可愛い!
チューイの邪魔ばっかしている目の大きなあの鳥(?)達です(笑)。

お馴染みのオープニングはやはり完成度高く、ワクワク感を否が応でも掻き立てます。

前作のキャラ達をさらに活躍させてるのは良いですね。加えて、やや吃音気味なDJやアジア系っぽいローズを加えたりと、より多くのタイプのキャラを活躍させるスタンスは、時代の要請というか、旧三部作にはないようなディズニー的な配慮なのかな。

で、肝心のストーリーですが、脚本がエピソード5、6、7を担当したローレンス・カスダンからライアン・ジョンソン監督に変わったせいが大きいのかな。
かなり雰囲気が違います。

個人的には特にルークのキャラがだいぶ変わったなぁと。

旧三部作の頃のルークの精神的な面影はあんまりないですよね。かといって、「師」的なキャラとしてはオビワンとも違うし、とても陰鬱な性格になってます。
おんなじマーク・ハミルが演じてても、別人のような雰囲気。
面影を感じるのはすれ違うC-3POにウィンクを送る場面くらい。
30年という月日でルークというキャラが歳をとったせいなのか、脚本の問題なのか。
ルークっぽくないです。

ライトセイバーを使った殺陣ではさすがのルーク感を感じましたけどね。

敵陣営のファースト・オーダーですが、旧三部作や新三部作の敵陣営に比べると、だいぶ弱っちい印象をぬぐえません。
まあ、それよりも反乱軍がもっと弱っちいのですが、旧三部作ラストのデス・スターとか、新三部作ラストの帝国軍とかに比べるとショボいし、時系列とともにどんどんショボくなる印象。

そして、反乱軍も虫の息です。
宇宙規模の大戦争という感じがあまりしないですよね。

もちろん良い部分もあります。
今までのシリーズ作と違って、だいぶダース・ヴェイダーの影を払拭出来てはいると思います。

今まではダース・ヴェイダーという超強烈なキャラが良くも悪くも話しに絡んで、展開を引っ張っていたと思うんですよ。
前作もすでにダース・ヴェイダーはいないのに、カイロ・レンの格好やヴェイダーのマスクとかで、やっぱりその影響ってかなり強かったのですが、本作ではだいぶ薄らいでます。
その辺は新しい取り組みっぽくて私的には良いと思います。

次作はどうなるのでしょう。
否定的な事も随分書きましたが、やはりこのシリーズからは卒業できません。
なんだかんだ言って次作が楽しみです(笑)。
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