GUMI

悲しみの忘れ方 DOCUMENTARY of 乃木坂46のGUMIのレビュー・感想・評価

3.8
メンバーを全力で慰めるいこちゃんの田舎のおばちゃん感よ。(褒めてる)




メンバーの母目線でのドキュメンタリーとの触れ込み通り、メンバーの母が見てきたメンバーの姿を通して成長を描く。ナレーションは西田尚美。
乃木坂の初ドキュメンタリーなだけあって七福神常連組メイン。

とても独りでは人生を歩んでいけない、中にはいじめを受けていたことがあったり引っ込み思案な幼少期·中高生の時期を過ごしたメンバーたちが、乃木坂に加入してこんなにも大きくなりました…ってな成長物語。
乃木坂というグループ全体としての成長ではなく、一人ひとりが真の自分の姿に気付いて自分なりの頑張り方を見つけるまでが描かれる。



専ら在宅。非力ながらも貢献するのは総選挙くらいのレベルで48G好きな自分が抱く乃木坂への印象は
「西野七瀬ちゃん可愛い(小並感)」


全体的に綺麗めで1軍感が凄まじい彼女たちに苦手意識があって避けていたところがある。(自分、いつも2軍か3軍なのでw)

それくらい乃木坂を知らない自分にとっては良いドキュメンタリーだった。
どんだけハマってんの!とツッコミたくなるほど内容とリンクした乃木坂の楽曲もベストマッチ。


自分を掴みきれておらず、戦い慣れてもいない彼女たちが日々試される。
1軍しか知らない綺麗めな子たちだと思っていたら 1軍どころか戦うことすらしない悲壮感を抱えていて、馬鹿のひとつ覚えのように口々に「自分を変えたい」と言う。
自信の根拠が見えないながらも 不安や焦りを力にして生まれたての子鹿みたいにギリギリで立ってたんだなあ。
(橋本奈々未ちゃんはなんか強そう)



さゆりんごちゃんのスキャンダルが出た当時は、この作品でのいこちゃんさながら「乃木坂もとうとうキター」って感想だったんですが、ドキュメンタリーにしっかりこれを残すところ、さゆりんごちゃんの決意を見るとスキャンダルなんてどうでもいいな。
下手なりにファンの前で謝罪するのも好感。大体この子普通に可愛いし愛嬌あるしさ…←チョロい


「頑張っても自分には何もないなんて言わないで」
「自分が思っているより自分って負けず嫌いだったんだな」
やっと自分の強みや頑張り方を見つけた乃木坂の未完成なところが何よりの魅力だと感じた。

TV番組内で選抜発表とかプリンシパルとか、AKBと比べるとメンタルに直接攻撃してくる企画がある中でよくやってるよね。
優等生のプライドを敢えて壊しにいくのと同じくらいの残酷さだよ。


ルックスが良い時点で彼女らは何かしらの勝負には勝っているんだけども、自己表現に苦しんでいた彼女らが見つけた頑張り方で輝いているところをずっと見ていたくなる。
あーあ、また守備範囲(まとめサイトの)広げなくちゃいけない義務感が湧いちゃった。



NMBとHKTのドキュメンタリーが観られない土地柄の腹癒せに乃木坂を鑑賞。
不毛の土地を満開に…………(切実)
GUMI

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