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ポルターガイストの消費者のネタバレレビュー・内容・結末

ポルターガイスト(2015年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

・あらすじ
まだ人も少ないとある住宅地に越してきたボーウェン家一行
父のエリックは失業したばかりで、母のエイミーもライター志望だがほぼ専業主婦という事もあって選んだ新しい家は格安物件だが一見何の問題もないかの様に見えた
しかし住み始めてすぐ、息子のグリフィンは恐怖を抱き始める
屋根裏部屋のクローゼットから聞こえる物音、中から出て来た不気味ないくつかのピエロ人形、至る所で発生する静電気、クローゼットに語りかける次女のマディ…
やがてその不安は的中
両親がパーティーに参加する為に家を空けた嵐の晩、子供達に怪異が襲い掛かる
その末にマディはクローゼットへと吸い込まれテレビの中に広がる異次元へと拐われて姿を消してしまう
娘を取り戻すべく母、エイミーは出身大学の超常現象学科で博士として勤める女性、ブルック・パウエルに協力を仰ぎ、後に彼女の元夫でテレビの心霊番組にも出演する霊能者、キャリガン・バークも交え一家はあの世と対峙していく…
というスティーブン・スピルバーグとホラー界の巨匠、トビー・フーパーが手掛け、1982年に公開されて以降、出演者の死が相次いだ事でも知られる曰く付きの作品「ポルターガイスト」のリメイク版

・感想
大筋は原作とさほど変わらないものの随所に必要性のあまり感じられない改変が見られ、エンタメ作品だけでなく数々の有名ホラー作品を監督してきたサム・ライミがプロデュースしているという事もあり、原作のファミリー映画要素を排した世界観を期待して鑑賞したものの蓋を開ければむしろ、よりファミリー映画性が強くなっていて残念だった

技術の発展と電気と霊の関わりという新設定、マディ救出の際に映されるあの世の不気味な映像美などは悪くなかったけど怖いか?と問われてしまうと正直微妙
救出の後に描かれるまだポルターガイストは終わっていなかった!という展開も原作と同じではあるものの悲壮感や絶望という面では原作より遥かに劣り、その後のハッピーエンドもポップ過ぎて何だかなぁ…と
内見するも物件の条件が悲劇の起きた家と似通っていた為に逃走、とか共に霊能者のキャリガンとブルックの復縁、とか別に要らなかったんじゃないかなぁ…

全体的にホラーというよりもダークファンタジーっぽくて肩透かしだった…
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