レオピン

暗くなるまで待ってのレオピンのレビュー・感想・評価

暗くなるまで待って(1967年製作の映画)
4.3
毎日こんなだと面白いのに

うふふ グロリア大好き
あの危機感ズレてるゥって所がいいんだよね あやつのただでは動かない トラブルにイキイキしてしまう性格 ミス・マープル的というか市原悦子っぽいというか。
登場からして貫禄漂う。いない所でちょっと噂されてたりして。あの現像液に浸された写真で初めて分かる、あ子供か

こういう所の小物使いもこの映画は本当に巧み。なんと見事に小道具を使うことか。

昔テレビで見たはずなのに記憶力なさすぎてほぼ展開忘れてた。マイクは『ランボー』のトラウトマン大佐だったのね。
彼は一日あの部屋で時間を過ごし、スージーにどんな感情を抱いたのか。全てをあきらめ部屋から去っていく時に彼は何を言いかけたのだろうか。

あ コレ見る際に一つだけ注意点があります。
できるだけ明かりのささない真っ暗な環境で見てくださいね。暗闇こそがオードリーの味方ですからね。
 
彼女は簡単に人を信用しすぎるだとか 隙だらけとか こういう声がどこからか聞こえてきそう。だが突然盲目になり他人の援助を必要とする人にそれはないだろう。健常人のように疑り深くやっていては生活がなりたたない。
スージーの知恵 機転 勇気 まさにスージー・ヘンドリックスは盲人のチャンピオンです。

ツッコミ入れるとしたら三人組の方。まぁ手がこんでいる。振込め詐欺集団もこれぐらいのしゃれた筋書きは考えてもらいたい。

ことが終わって、サムはスージーを迎えにいくことをしない。こんな時ぐらい走って彼女を抱きしめてあげてもいいんでないかいと一瞬思ったがそれは無粋な注文だ。それでは彼女の部屋を断りなくかき回し荒らしまわった悪党どもと同じではないか。サムは待つ人間だ。彼らの見えない絆は何よりも強かった。


⇒製作 メル・フェラー (オードリー旦那)

⇒音楽 ヘンリー・マンシーニ
レオピン

レオピン