年末に向けてのHDD一掃、楽しそうなやつを先に見ちゃうからこれずっと録画一覧に残ってたんですよねぇ。
めっちゃ面白かったです。
見る前の印象が「ドラマ系」「会話多そう」「退屈そう」てな感じだったから、見始めてユダヤとかナチスとか(それこそ最近の私が特に興味のある分野)の内容だと分かってからそれはもう見入りました。
そんな内容だから真面目なことに変わりはないんだけど、これが映画としてすごく上手に作られてるんだぁ〜。面白い!
【ナチスに奪われた名画を取り戻すため国を相手に闘う】というお話ではありますが、これ歴史を全く知らない人は全て理解できたのかな?とは思いました。
オーストリアとナチスドイツは国として味方だったけど、マリア(主人公)はオーストリアにいながらもユダヤ人であったわけで、それ故の迫害アンド強奪。その後名画はオーストリアに「オーストリアの宝」として堂々と飾られてて…。
歴史の整合性から見るか、国としての体面から見るかで立場が変わる問題で非常にデリケート。オーストリア内で意見が分かれる所以があまりにも歴史に絡みついてて…面白い(深く考えてしまう的な意味で)。
そ〜〜んな真面目な話を、歴史を織り交ぜながらちゃんと映画にしてるのが今作の良いところ。アメリカに逃げたマリアと、オーストリアで生きていたマリアが同時に描かれていて、その演出に時々泣きそうになることも。
そういった歴史的な面で面白さを見出した私ですが、ライアン・レイノルズ演じる弁護士大活躍パートもサクサク進んで見やすかったです。(時々老マリアにイラっとする時はあったけどね。弁護士激おこのとことか)。
当時の歴史に興味津々の私が楽しめたのはもちろんだけど、全体的な評価も高いみたいで… 歴史への興味の新たな入り口になってるといいな。