かすとり体力

64 ロクヨン 前編のかすとり体力のレビュー・感想・評価

64 ロクヨン 前編(2016年製作の映画)
2.8
小説「64」が、自身の読書歴で10本の指に入るレベルで良かったので、ワクワクして見た。

私は小説のファンなので、それがいかに映像化されているか、という視点で出来不出来に関わらずそれなりに楽しめるのと、実は仕事が主人公と同じ(警察ではないが)なので、「ストレスなく見れた」。面白く見れたわけではない。

普通にこの映画だけを見た人は、楽しめるだろうか?そもそも、小説なら描写されているファクトや心理描写を、本来であれば映画的に脚本や演出に落とし込んで伝える(というか書き物からのリメイク作品はその力量をこそ問われると思う)べきだが、それを完全に放棄しているのか、小説未読の方が見ると、「そもそも今画面上で何が行われているかわからない」という状況が続くものと思われる。

一方、役者が豪華だし、皆の演技も良くて、上の欠点も幸か不幸か中和されてしまっている。

という感じで、消化不良のまま後編へ。せめて盛り上がりに期待。
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