児童文学を「パンズ・ラビリンス」のスタッフが映画化！
これもまた、辛い現実をファンタジー（イマジネーション）が救うのかどうか？というテーマです。個人的にこのテーマはすごい好きなんですよね…。先日観た「ドン・キホーテを殺した男」とか、テリー・ギリアムの作品にも見られるテーマだと思います。
オチとしては、「救わなかった」（ファンタジーに逃避するED)か、「救った」（強くなり現実に帰っていくED）か、どちらに傾くのかで作品自体の後味が分かれると思います。
親の離婚やいじめなど、少年期特有の苦しみも描きつつ、大好きな母親（家族）の難病と迫りくる別れ…という、誰もが避けて通れない問題をメインに据えている点で、「子ども向け」という枠を超えた作品になってます。
イチイの樹の怪物が語る「三つの物語」のパートは、水彩風の美しいアニメーションになっていたり、全体に映像や色彩の美しさが印象的です。
怪物を演じたリーアム・ニーソンは、最後の方でチラッと顔を（？）出してますよね。
