はま

ワンダーウーマンのはまのレビュー・感想・評価

ワンダーウーマン(2017年製作の映画)
4.6
泣きすぎてしんどい(((´;ω;`)))

世界中(日本以外)で爆売れしてて「DCの救世主」とまで言われてる今作。
相当ハードル上げて行ったけど、映画としてもキャラクターとしても、私の心に真っ直ぐ刺さった…面白いし揺さぶられる。

それに「そういう意味での"救世主"か」ってなりました。
私自身、『BvS』と『スースク』で「もうダメだなこりゃ」ってなってた1人なんですけど、今作のおかげで「彼ら(ワンダーウーマンたち)が愛して救った世界を私も愛そう」って本当に心の底から思えた。

精神的な意味でも物理的な意味でも救世主だった、ワンダーウーマン…と、それを支えた大切な仲間たちの物語。
まじで泣きすぎて頭痛がひどい。

『BvS』で力強い初登場を飾ったワンダーウーマンことダイアナも、今作ではその100年前に遡って幼少期から。
戦士として育ったかたわら、人間の文化に触れるのは全くの初めてだったりと、ギャップが微笑ましい。

知識では詳しく知っていても、実際にその世界に降り立って初めて見えることはたくさんあるわけで、今作はそんなダイアナの、人間に対する「失望」と「希望」を丁寧に描いていました。

「人間の醜さ・愚かさ」はこれまでもいろんな映画で題材にされてきたけど、こうして「人間に初めて触れる第三者」の立場で描かれると、とても説得力があるなぁと思いました。
無垢な気持ちで「なぜ戦いは終わらないの⁉︎」と嘆くダイアナの表情が忘れられない… 人間って、そういう生き物よね…。

映画自体がそんな大きなテーマを持っているから、アメコミヒーローらしい壮大な展開が待っているんだろうと思っていたけど、振り返ってみると「戦争映画」とも呼べなくもない地に足ついた人間たち。

超人と普通の人間が足並みを揃えられるはずがないのに、ダイアナとトレバー、そして彼らの仲間たちは、しっかり同じ戦場を駆けていました(思い出し泣き)
中盤のアクションシーンだけでスタンディングオベーションしたかった👍

もちろん「ヒーローもの」らしく超人的な戦いもありましたが、それはもちろん地上を歩く人間のためであるから…
人間でない存在だけが画面に映っている時でも、常にトレバーをはじめとする人々の存在が見えました。
最初から最後までテーマがブレない素晴らしい脚本だった。

地球にはびこる人類は救う価値のない存在かもしれないけど、愛はホントにすごいよね。
下手な洋画なら「イラネー」ってなるシーンも、この映画にとっては一つ一つ大切なシーンだった……


ガル姉さんハマリ役すぎ😩眉間のシワぁ…
心の底からの笑顔とか、興味津々の顔とか、いざ戦闘に入ったら鋭くなる目つきとか、もう全てが「ダイアナ」って感じだった。
『BvS』の時点でバットマンよりもスーパーマンよりもカッコいい!ってなってたから(笑)、今後の進化もまだまだ楽しみです。

そして私の1番の敗因、クリス・パイン。
でも今回は見た目の問題じゃなくて、スティーブ・トレバーという真っ直ぐな男にやられました。
権力や破壊力を前にすると無力な存在になってしまう「普通の人間」であるからこそ、ダイアナとの対比が際立っていたし、だけどひとたび覚悟を決めると突き進むカッコよさは、むしろダイアナよりも主人公だった瞬間もありました。
クリパが最も輝くのはバイクに乗ってる瞬間🏍💨



また一瞬一瞬のシーンを思い出して泣きそうなので明日は頑張って耐えようと思います

【追記】そういえば、「強い女」の映画だったけど決して"男みたいに"強いんじゃなくて、立ち姿とか細かい動作がめちゃくちゃ"女の人"だったのがかなり印象深い。
この「滲み出る女性らしさ」は役というよりガル姉さんの為せる技だなぁと思った。

あと、男女の対比もそうだけど、暗に人種の隔たりみたいなのも描かれてて、でもそれを乗り越える人間の話だったから…そこらへんも、今世界中(日本除く)で支持されてる所以なのかなぁと。
はま

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