ツクヨミ

ある天文学者の恋文のツクヨミのレビュー・感想・評価

ある天文学者の恋文(2016年製作の映画)
3.3
死んだはずの愛人から届く無数の愛。
大学生のエイミーは天文学教授エドと愛人関係を続けていた。そんなある日エドが彼女の前から姿を消し、数日後にエドが死んでいたことがわかり…
ジュゼッペトルナトーレ監督作品恋愛ドラマ。今作は死んだはずの愛人からラブレターやメールが届くというミステリー要素があるラブストーリーを感じられました。また主人公エイミーを演じたオルガキュリレンコの悲しみの表情が美しいイタリアやスコットランドの背景と合わさって素晴らしい情景が映し出されていた。
そして今作は"ニューシネマパラダイス"のジュゼッペトルナトーレ監督作品とのこともあり意識して鑑賞しましたが、その要素はしっかりあったと感じました。特にエドのビデオカメラのハードディスクから現れる映像が歪みまくりの無数の映像の数々は"ニューシネマパラダイス"のラストでトトがアルフレードから贈れた無数のキスシーンを見るシーンを想起させる。映像を通してノスタルジックさを感じて涙するのは本当に共通していると思う。
しかしミステリー的に見ると地味さが浮き彫りになる。だが愛人を忘れられず追い続ける愛の美しさを感じられる作品ということは間違いない。
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