ゼロ

ゴーストバスターズのゼロのレビュー・感想・評価

ゴーストバスターズ(2016年製作の映画)
3.0
この夏、バスター開始!

主要キャストを変え、性別を変更し、初代より32年振りにリブートした作品は、ジャンルすらも変わってしまった印象がありました。本家の魅力は、キャラクターの強い3人のコメディでありましたが、本作の魅力は後半のSFアクションでした。

本作は、初代の設定を下敷きにしたSFアクション映画です。たぶん初代は、ゴーストが出た時に、興奮したり、コメディっぽくおちょっくっていたのですが、本作は演者が素直に怖がっていました。それが現実と向き合った反応なのですが、シリーズが好きな人ほど、肩透かしを喰らった印象を受けます。昔のゴーストバスターズじゃないの?と。

新しいゴーストバスターズのメンバーであるエリン・アビー・ジリアン・パティの下ネタや下品なジョークに笑うことができず、滑っていた印象があります。皮肉なことに笑えたのが顔だけ良ければ、中身はどうでも良いと振り切っている男性のケヴィンのみです。彼は女尊男卑の最もたるキャラでありましたが、クリス・ヘムズワース氏の突き抜けた爽やかな演技があってか、愛嬌があり、良かったです。

コメディ要素は皆無に等しいのですが、シリアスである終盤のゴースト退治は良かったです。アベンジャーズのようにゴーストバスターズが、ゴーストを次々と対峙していく様はイカしていました。時代が変わり、CG技術が格段と成長し、ゴーストを退治する武器の種類も増え、見せ場も増えました。

特にホルツマンが二丁拳銃を持ち、ゴースト達に向かっていく様は、最高にカッコ良かった。次々とゴーストを退治していく様は、スタイリッシュでありました。

他に、初代のメンバーもカメオ出演はしており、それを見つけるのもファンは楽しいかもしれません。

総括としては、シリーズ作品とは思わず、新生ゴーストバスターズと割り切り、観た方が楽しめる作品でした。別物として観れば、中盤までは退屈でしたが、後半のゴースト退治をしていく様でテンションが上がることは間違いありません。
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