ゼロ

マダム・ウェブのゼロのレビュー・感想・評価

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)
3.2
マーベル発の本格ミステリー・サスペンス。

ソニーズ・スパイダーマン・ユニバースの第4作目。表題になっているマダム・ウェブが主人公で、彼女は予知夢を持っているマーベルキャラクター。

キャッチコピーにあるミステリー・サスペンスな要素はなかった。アクションシーンも多いわけではないので、どちらかと言えば、地味な作品。またこれまでのマーベル作品と違い、マダム・ウェブが予知夢以外は、戦闘スキルを持ってないのが良かった。ヴィランであるエゼキエルは、スパイダーマンのような能力を持っていたが、一般人が予知夢を使って、状況を乗り越えるという設定は、なかなか面白かった。

作品として、マダム・ウェブが誕生するまでの物語となっている。将来的には、スパイダーウーマンになる少女3人を守るために動いていたが、ヴィランであるエゼキエルは、もう少し深掘りすることはできなかったのかな?というのが感想。俺を殺すことになる3人だ…という理由で、殺そうとするが、何も考えてないのではないか?というほど、真っ直ぐに戦いに挑むのは、バカ過ぎませんか?

またマダム・ウェブの予知夢が、可能性を引っ張ってきて現実に繋ぎなおすことができると思うのだけど、終盤の少女3人のピンチを超人的に解決する展開にポカンとしてしまった。現実世界に人間は一人しかいないけど、同時に3人をどうやって助けたの?

脚本と設定と登場人物の脇が甘い作品であることは否定できませんが、特別に称賛することも、非難することもない、ある程度の質は保っていた作品でした。たぶん続編があると思われるので、彼女らの本格的な活躍を観たい人は、そこで堪能しましょう。
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