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セバスチャン・サルガド 地球へのラブレターのgenarowlandsのレビュー・感想・評価

5.0
元旦に観て心からよかったと思えた今年一番の作品。アート好きな方にオススメです。

社会派カメラマンから環境問題を写すようになったセバスチャン・サルガドの人生と写真をヴェンダースが映しています。

写真家を撮る映像作家なので、隅々までアートです。音楽も。

原題は『The salt of the Earth』。邦題みたいな甘い言葉より凛とした「生き物としての尊厳」の方がいいんじゃないかと思いました。

圧倒される写真とそれを語るセバスチャンとその父と息子、妻。繋いでいくのはヴェンダース。言葉少なく、しかし端的に鋭く、写真を引き立てています。

ドキュメンタリーですが、一人の写真家の足跡と世界の絶望と希望がリンクして壮大な天地創造を観ているようでした。

写真集がほしくなりました。
超絶オススメです。
目を反らしたくなる写真もありますが、最後に奇跡が起きていました。
背筋を伸ばして観ました。
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