Kevin

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリーのKevinのレビュー・感想・評価

5.0
遠い昔、はるかかなたの銀河系で帝国軍と激しい戦いを繰り広げる反乱軍たちがいた。
その中心となる精鋭部隊の名を“ローグ・ワン”。
彼女らのミッションは帝国軍の恐るべき宇宙要塞“デス・スター”の設計図を盗み出すこと。
これはクローン大戦と帝国の時代を繋ぐ、もう一つのスター・ウォーズ・ストーリーである...。

ありがとうございます。ありがとうございます本作に携わった全ての方々。
感謝してもしきれないほど面白かったです。
もう、本当に最高でした。

ご存知の方がほとんどだと思いますが、今作はエピソードIIIとエピソードIVの間を埋める物語となっております。
この物語からレイア・オーガナがデス・スターの設計図を反乱軍に届ける任務へと繋がるわけです。

自分はスピンオフなどの作品を作るのはある意味一種の賭けだと思うんですよ。
“シリーズファンを満足させられるか”や“今までの作品の世界観を壊さないか”だったり“本当にこのストーリーは必要なのか”などの問題が付き纏うので。
しかも続編が既存するということは結末を事前に知っていることにもなるので。

しかしこれだけは言えます。
今作で満足できなかったら、恐らく今後どんなスター・ウォーズ関連の作品が作られようと満足することはないでしょう。
今の時点でこんなことを言うのもおかしな話ですが、それほど完成度が高い正真正銘のスター・ウォーズでした。

今までこんなに胸アツなスピンオフがあったでしょうか。
スピンオフなのにここまで深く、濃密な内容に出来るのはスター・ウォーズの世界が圧倒的に広く、魅力があるからこそ。
エピソードIVのエピローグでしか語られていない物語をこんなにも面白くみせるなんて。
ありがとうございます。何度でも言いたい。

劇中にはシリーズでお馴染みのキャラクターやビークル、ロケーションはもちろん、今作が初登場のそれらもどれもが魅力的で興奮の嵐でした。
鑑賞中如何なる時も興奮が冷めることはなかったです。
鳥肌が立つのが意識しなくともわかり、特にクライマックスの辺りでは言葉にならないほど心を鷲掴みにされました。

そして泣けます。
ジンやキャシアンをはじめとするローグ・ワン、更には共に戦う反乱軍たちの勇姿を見せつけられ、自然と涙が出ていました。
彼女らの葛藤や苦しみ、揺るぎない意志の強さが痛いほど伝わってきて熱いものを堪えることが出来なかった。

誰が主人公とかではなく、みんなが主人公なんです。
誰一人として必要でない人などおらず、それぞれのストーリーがこの作品を、この感動を作り上げたのです。
本当にありがとうございます。何度でも言わせてください。

シリーズファンの期待をも軽く越え、また、今作が初めてという人にも存分に楽しめる作品です。今作が入門でもいいくらいおすすめです。

余韻が抜けきらない。体が喜んでいる。

May the force be with us!

最高の時間をありがとう!!
Kevin

Kevin