戦争映画としては面白かったが、自分の中でカテゴリーエラーが起きていて、若干の肩透かし感があった。スターウォーズにはライトセーバーをバチバチぶつけ合う闘いを期待しているので。
ただ繰り返すが戦争映画として優れているなと思った。というか色味といい市街で戦車が走ってるところといいほんとうに戦争映画っぽい。まあスターウォーズってウォーだからもともと戦争映画なんだけども。
思ったのは、モブ兵卒の死がちゃんと描かれてるなということ。スターウォーズのメインストーリーではレジスタンスが勝つ場面ばかりがフィーチャーされるが、当然その勝利の裏には沢山の死が積み重なっている。例えばepi4でデススターを破壊するときも、ブルー中隊とかレッド中隊とかが次々と撃墜されていた。ローグワンはまさに彼らのような脇役が撃墜されてしまうまでを描いている。本作の主人公であるジンだって、メインストーリーからしたらモブにすぎない。でも彼女の活躍が、レジスタンスに希望のバトンを渡したのだ。いままでと一風変わった戦争映画としてのスターウォーズということで見ると興味深かった。
