意図してのものなんだろうけど、血の通ってないような棒読みの人が多くていまいち乗り切れなかったような気がする。その代わり(?)に、多様な口ぐせ「それが私の仕事なので」「激ヤバ」「スッキリ」とかを入れてるのかなとも思う。
それはいいんだけど、主人公の本郷猛にはそういう設定すらなくて、殉職した父の姿に憧れているという背景はあるものの、演技からその正義感にあふれる熱意が伝わってこない。。もちろんこれは池松壮亮が悪いのではなく、そういう演出を指示している制作側の意図なんだろうけど。
その一方で一文字隼人は喋り方もイキイキしてるし元ジャーナリストで悪を暴きたい的な欲求があることも理解できたので感情移入できるし頑張れ! と応援する気になった。後半はとにかく一文字隼人はいいやつだなという印象がラストまでつづいた。「バイクは孤独に合う」みたいな台詞もよかった。
ただ終盤、2人で一郎を倒しに行くところはアツかった。群生相のクローン仮面ライダーみたいなのがたくさん出てくるところとかはカッコよかった。そうだ、バッタって相変異するんだった。そう考えると孤独なヒーローとしての味わいも深い。