カルト的人気を誇る漫画家・古谷実の問題作を、
実写映画化した衝撃のサスペンス・スリラー。
ひょんなことからヒロインと思いがけない恋に落ちた冴えない青年が繰り広げる甘いラブコメ展開と、
対照的にヒロインをつけ狙う森田剛扮するサイコパスな殺人鬼によってもたらされる戦慄の恐怖が交錯していくさまをスリリングに描き出す。
原作は未読。
なんとも覚えにくいタイトルの“ヒメアノ～ル”とは、
ヒメトカゲという小型爬虫類で、
強者の餌となる弱者を意味するみたい。
本作は、
前半と後半のギャップが凄すぎる。
前半の岡田とユカと安藤のゆるいラブコメディから、
後半のサイコパスな殺人鬼の森田の恐怖が描かれるが、
タイトルがスクリーンに出るタイミングで、
前半部分の明るさはどこえと言わんばかりに、
後半の恐ろしいサイコホラーへと変わる。
役者もよくて、
森田正一演じる森田剛のストレート過ぎる演技も良く、
容赦ないバイオレンス描写は見応えあった。
阿部ユカ演じる佐津川愛美が、
前半の清純派的な役から、
後半のギリギリ限界まで挑んだ過激な露出とのギャップにビックリ。
それでもおっぱいを見せないのは残念である。
安藤扮するムロツヨシ身体を張った（髪型）は面白い。
森田剛も恐いけれどもムロツヨシも恐いのは確かである。
