前編からの期待は残念に変わった。スピーディな展開。と思っていたら、肝心な部分も飛ばして、急ぎ過ぎ。一転、「終結」からのダラダラ。このダラダラの存在意味はあったのだろうか...NHKTV版との表現の相違は評価したいが、ダラダラが全てを台無しにした。
少女誘拐殺人事件「64」から14年。時効まで1年。なぞるかのような誘拐事件が発生。被害者と犯人。刑事部と警務部。地方と東京。記者と広報室。「模倣」なのか?「狂言」なのか?犯人は...
「模倣」誘拐事件の一旦の終結の後が冗長。
記者会見でのやり取り。情報を出さない警察。情報を求める記者。板挾みとなる広報室。地方と東京の記者の微妙な関係。刑事部と警務部の確執と思惑。元刑事の広報官の矛盾と葛藤。平成14年の事件の捜査と昭和64年の事件の捜査。
これらの「肝」があっさりと流されることに違和感が残った。否、欲求不満が残った。記者会見や捜査のシーンをもっと丁寧に描くことはできなかったのだろうか...
原作からも乖離し過ぎ。残念。
