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ようこそ映画音響の世界へのbs3のレビュー・感想・評価

ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)
4.5
ハリウッド映画の音響の魅力を、サイレント映画での生演奏や効果音の時代から最新のデジタル時代の音響までの時系列解説と、声/効果音/音楽などに分類しての詳細かつ具体的な解説で語られる。それもレジェンド級の音響技術者と監督自身のインタビューで語られる。歴代の革新的な映画から最新の映画までの音響の秘密を興味深く知ることができる。
「スターウォーズ」や「Luxo Jr.」などの架空な存在に「声」を加えることで生き生きとさせる力。「トップガン」などでの実際の音に様々な音を重ねることで迫力のある音に生まれ変わらせる力。音響による力がこれでもかと語られる。
空間演出的にも、モノラル、ステレオから5.1chサラウンドへと進化している。「プライベート・ライアン」の冒頭シーンやモノクロ映像の「ROMA」での音の空間設計は、興味深かった。
個人的には冨田勲の登場が嬉しかった。
94分の隅から隅まで音響に気を配られた作品。映画館で観るべき作品。
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