これぞ、韓国ノワール。腕力自慢のギャングのボスとはみ出し者の刑事と無差別連続殺人鬼の不思議な三つ巴模様。笑いが漏れるシーンもありつつ、シリアスでガチンコな勝負が満載。荒唐無稽な設定と驚くべき物語展開と納得の結末。実話ベースのフィクションとのことだが、どこまで実話なのだろうか？とても上質な作品。
2005年、韓国 天安市。滅多刺しにより人の命を奪う男。繰り返される殺人事件。個別事件として捜査する警察。連続殺人を疑うはみ出し者の刑事。違法ギャンブルを仕切るギャング。腕力自慢のボス。ボスが刃物で襲われることから、三者が交わり、想像を超えた展開が始まる。
荒唐無稽の設定、想像を超えた展開、納得できる結末。三人のキャラクタも魅力的、周辺を固める助演者陣も充実している。ラストシーンも、役者の顔のアップだけの演出で秀逸。
血と暴力へのアレルギーが強い人以外には、とてもお勧めの作品。
