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TENET テネットのbs3のレビュー・感想・評価

TENET テネット(2020年製作の映画)
4.3
「逆行」の特殊映像が注目されている本作であるが、時間軸の巡行と逆行が絡み合う独自の世界観を体感させてくれる。全編にまたがる豊富な伏線と確実でなるほどな回収。分からないままの圧倒された時間、ふとした瞬間にひとつの謎が解けた瞬間に、たくさんのパズルのピースが急速に噛み合っていくように、なるほどが駆け抜けていく。
ウクライナ、キエフ。公演間際のオペラハウス。銃撃するテロリスト集団。突入する特殊部隊。試される男。男は第三次世界大戦を阻止する作戦に巻き込まれる。キーワードは「テネット」。
タイムトラベルではない「時間の逆行」を主題とし、全編が伏線回収というストーリー展開と、絡み合う時間軸の巡行と逆行、そして挟撃というアイディア。酸素マスクもなるほど。
映像的には逆再生を上手に繋いでいるだけで、撮り方が分からないような驚きのシーンはなく、「ダンケルク」のような驚愕はなかった。逆再生用の逆再生の演技にはどうしても違和感が残ったが、実写にこだわった映像は良かった。
ネタバレなしに、劇場で楽しむべき作品。
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