カルダモン

ニート・オブ・ザ・デッドのカルダモンのレビュー・感想・評価

ニート・オブ・ザ・デッド(2014年製作の映画)
3.9
38分の作品とは思えないほどの見応えに面食らう。構成と演出に無駄がなくて、なにより筒井真理子の演技テンションが突き抜けすぎ。プリン食べさせるシーンがあるんだけれども、強烈。木下ほうかとのテンションの差が逆にプラス要素に転じちゃってて、凄え。

いつも通りに見える伸ちゃんは既にゾンビ。子煩悩の母。子離れできない親の気持ち。可愛い子には旅をさせよとはいうものの、引きこもりニートをゾンビだらけの社会に送り出すのは不安がいっぱい。お友達はできるかしら?彼女は?
家には要介護5のお父さんゾンビも居るよ。でも安心して。起き上がれないよ。なんてダークな!

監督の南木顕生さんは既にお亡くなりになっていたと知り驚きました。この作品がデビュー作であり遺作だそうです。もっと観てみたかった。私的には、同じオブ・ザ・デッドなら『カメを止め』よりもオススメです。