やまざき

父を探してのやまざきのレビュー・感想・評価

父を探して(2013年製作の映画)
4.2
素晴らしい……!!
台詞がなくとも雄弁な構成
色鮮やで素朴な故郷や音楽の画とコラージュのような暗く澱んだ街の画 そして挿入される実写映像!様々な楽器がつくる音楽、きしむ機械の音、走る軽やかな足音……
実験的で新鮮ながらも誰かを拒むようなそれではなく、どれもが全て身の回りにかつてあった、そして現在も存在するもので、懐かしさや、やるせなさ、哀しみと歓びを味わわせてくれた。

わたしは都会で生まれ都会で育ったけれど、田舎で長く過ごしたこともあって、そのどちらにも感じるものは色々とある。死ぬところはどこかわからないしまだ望む場所も特にはないけれど、今はどちらかといえば都会の方が好きだ。けど、この監督の視線が、主人公の観る世界が、羨ましくて羨ましくて仕方がないんだよなあ。

いやもう最後の缶を耳にあてるところ、泣いてしまったな……