20年振りの新作がいよいよ来月公開ということで再鑑賞。
冴羽獠は男のひとつ理想系である。振り切った3枚目の側面がありながら、仕事となったら業界に敵無しの敏腕。セクハラなアプローチをするも究極的には女性に対しとても紳士。これ以上素晴らしい男がいるだろうか。「男の強さや弱さそして馬鹿さを全部引き受けてくれる冴羽獠。僕は今まで演じたどのキャラよりも彼が好きだ」の言葉は演者の神谷明さんによるもの。神谷さんは劇団の先輩でもある故山田康雄さんを尊敬しており、冴羽獠を吹き替える時は彼なりのルパン三世をイメージして演じているらしい。
そんな冴羽のキャラが分かりやすく詰め込まれた作品がこちら。金曜ロードショー枠のスペシャルなのでハードボイルドな展開は皆無で脚本もめちゃくちゃ月並みだけど冴羽始め各キャラの見せ場がそれなりに用意された展開はファンとしてはまあまあ面白い。香から丸太に縛りつけられホテルの屋上から宙吊りにされる獠ちゃん笑。そんな状況でも熟睡して翌日仕事してるのには笑った。
「...こんな私でももっこりして頂けますか?」の名言(?)からの冴羽のラストシーンは格好いい。欲を言えばこんなシーンを全体にもっと散りばめて欲しかった。
来月の新作に俄然期待が高まるばかり。