銀幕短評(#493)
「人的資産」(原題)
2013年、イタリア。1時間49分。
総合評価 67点。
比較的に平板なものがたりですが、全体を章立てに組み分けし、とてもうまく構成していますね。アイディアの勝利です。
あれはいったい何だろうと思ったことが、のちの章になって つぎつぎに なぞ解きされていく。つまり ひとはものごとの全体像を見ることはできない、断片的にしか見聞できないという視点。これはおもしろい。
もうひとつは何ごとも思うように進むわけではないという視点。たしかに ふつうに生きていると、だいたいわたしたちはこんな感じですよね。そうそう簡単には物事は進まない。曲がりたくない角(かど)を力づくで曲がらされる。目算がくるう。
あとカメラがとてもいい。いい出来に仕上がっている映画です。さてと、
(おまけ)
ちょっと休憩していましたが、
長編おまけ「コーヒーとわたし」(改題しました)の連載 第8回
第9章 ペーパードリップについて
すみません、いまかなり書きかけているのですが、なかなか進捗しません。この章は壮大であり本書の目玉なので、土日にがんばって書きあげようと思います。コーヒー屋さんで。それでは みなさん、よい週末を!