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金曜日の夜
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『金曜日の夜』に投稿された感想・評価

3.7
 ローレ(ヴァレリー・ルメルシエ)は自分だけの部屋で過ごす最期の夜を1人噛み締めていた。段ボールにガムテープをしながら、しんしんと雪の降る窓の外に目をやる。今作はエマニュエル・ベルンハイムの中編小説を原作とした物語である。明日から君の家が僕たちの家になるんだよとロマンチックに言われた大人同士の同棲の始まるすぐ前の夜。恋人の姿は出て来ず、受話器越しの会話でしか出て来ないが、彼女はマリッジ・ブルーのような独特な感情に襲われている。ローレは友人に会いに出かけたが、パリの街は1年に1度あるかないかのストライキの最中で渋滞にはまってしまう。ラジオからは枯れた中年女性のしゃがれた声がぼそぼそと喋り続け、一向に気分転換にはならない。然しながらドライバーに相乗りをして見知らぬ人に車を提供することを奨励するラジオのニュース速報に触発されたのか、彼女は通りで見つけたジーン(ヴィンセント・リンドン)という名前の見知らぬ男を助手席に乗せるのだ。何とも気まずく重い車内の空気だが、男はしけもく燻らせながら彼女の方に目をやろうとしない。その様子は明らかに被写体ににじり寄り過ぎなショットの構図と、シリアスさに脱臼を加えるような初期Adobe Photoshopのような他愛ない茶目っ気のある改変で繰り広げられる。

 クレール・ドニらしい気の利いた小品だが、昨年と今年、宮下パーク付近でシャンタル・アケルマン映画祭に足繁く通った者としては、クレール・ドニの無邪気なシャンタル・アケルマンへのオマージュにしか見えない。というかほとんど『私、あなた、彼、彼女』と『1晩中』を足して2で割ったような物語なのだ。夜から始まる物語はたいてい朝日と共に終わる。それ自体が孤独な夢遊病者たちを応答させる。今作のローレも明日から恋人との同棲生活が始まる身で、世間的に言えば幸せ者なのだが彼女自身は自分の将来を定義出来ずにいる。要は極端な悲観論者なのである。彼女の逡巡や戸惑いは『ドライブ・マイ・カー』のような居心地の良い1人だけの無菌空間に他者を乗せた時点で露わになる。明らかに凝視しているのに見ていない。見ているにも関わらず、凝視していない彼女の視線は留保される形で虚空を漂う。どこかに辿り着く時間も目的地も有しないジーンという男もまた、夢遊病者としての彼女の病理にありつこうとする。相手に体を許すことで快楽が得られるかどうかは兎も角としても、今夜だけは無双になった夢遊病者は相手を貪りながら、無敵の人としてパリの空気の中に切り刻まれる。アニエス・ゴダールによるショットは徹底的に全て的を外し続けながら人間の生理に寄り添い続ける。ナンセンスな駆け引きも必要なくなった2人だけの夢遊病者たちの応答は、最も純化したミニマムな奇跡のような応答を繰り広げる。あの片手だけのバック・ドライブに極端な男根主義が垣間見えて不意に驚いてしまう。明らかにショットの定義を踏み外したような極端なクローズ・アップで描かれる物語は遠巻きから冷静な筆致で物語を紡いだシャンタル・アケルマンとは対照的な筆致で、ドニの中にアケルマンとカサヴェテスとを同時に見てしまった。
菩薩
3.0
停滞した都市の中で溶け合う男女の一夜モノ。童貞なんでよく分からなかったが『一晩中』らしきものをやりたかったんだろうなとは思う。循環も呼吸も止まったかの様な街を逆走した先に突如現れる異空間の様な静けさ、辿り着けない、寄辺無い漂流者の二人がやがて体を重ねる様を時に近視眼的に、はたまた幻視的に捉えていく。まさかのジェフ・ミルズ。正直面白くはなかった。
3.0
今まで見たことがあったドュニのイメージはこれだった。パリが舞台でアニエスゴダールの美しい映像が良い!

ローラは彼氏と同棲する為に引越しの準備をしていた。友人との食事会の予定があり、車で向かおうとするが、ストライキの影響で大渋滞をしていた。

立ち往生していると、ヴァンサンランドン(『チタン』のおじさん!)演じるイケオジのジーンが声をかけてきた。そして、惹かれ合い、ホテルに向かう。

ジーンのスマートさが凄い笑

パリの夜。雨が降っ後なのか窓に水滴も残り、ジメジメした感じや、渋滞のストレスが見ているこちらにも伝わってきた。

また、ローラのマリッジブルー?的な精神状態で、時折り妄想のシーンが挿入されたり、ピザが顔の様に動いたりなどの気持ちを反映したかの様なちょっとした空想が挟まったり、夢の様だけど居心地の悪い感じがあり、不思議だった。

アップのシーンが多いのも、閉塞感から気持ち悪さを感じる原因だったかもしれない。