ぴあフィルムフェスティバル2025入選作品

同志社大学の庄司皓監督作品。男子大学生4人が大学生活最後の旅行に出かけるという作品。なんてことのない物語ではあるが、「今」を捉えようとする眼差しが真摯で美しい。そして何より撮影が素晴らしすぎる。

こういう話だと「エモさ」に終始しがちであるが、そうした感情に頼らない作劇が見事。監督のセンスがいいのだろう。

旅の道程は上手くいったりいかなかったり。彼らの現在を留めたいという監督の意図が上手くいっている。

4人の交わす会話、旅の内容は本当に取るに足りないものだ。あからさまにエモい会話を交わそうとはしない。しかしかけがえのない自由と友情がそこにはある。非常に美しく誠実な一本だ。

• #ぴあフィルムフェスティバル2025

とりあえず今日
気持ちよく寝れたらいいんだよ





Caravan
商人などの隊列
移動するグループの比喩表現


🌻🍉☀️🎐⏳🏕️ 🌻🍉☀️🎐⏳🏕️

これは良かった。
フランスのヴァカンス映画のような映像を日本を舞台に見せてくれているし、4人で集まった事のある男子大学生なら誰もが体験したあの日の夏がここにある。

僕も京都で大学生をやっていたから、会話のテンションとか関西弁独特の間に勝手にノスタルジーを感じていた。
私服でオランダ代表のユニ着てたなぁ…🇳🇱

所々挟まる無音の瞬間は確かに無音なんだけど、観た人間が各々の思い出から音声補完できるようになってるんじゃないかなと思った。
少なくとも僕には昔あいつらと交わした会話が聞こえたのだ。

そして、海。
海に行かない男子大学生なんて僕は認めないからね(過激派)

海は境目。
現実と理想、今と未来の分岐点。
彼の心に、この思い出は刻まれただろうか。

僕にも(こんな時間が一生続いて欲しい)と、思っていた時があったけど
過ぎ去っていくものだからこそ、美しくてかけがえのない思い出になったりするんだよね。

🌻
幾つになっても変わらない夏でいてよ。

• #水辺映画
• #PFFオンライン試写会

大学生最後の小旅行の模様を描いた作品。関西の大学生の喋りのトーンが懐かし過ぎる。俺らが2回の時にさ、という言い方や、子供の頃に遊んだゲーム機を遊びなおしてみたり、変な服を着たり、友達の家でウンコする時にわざわざ申告したり、自分はマップ開かんけど誰か調べろやと言ったり、大学生の頃のことを思い出す。特別ドラマチックなわけではないけど、2度と同じ時間を過ごすことはできない寂しさを口にせずとも共有し合っている終わりの季節。
基本的には固定カメラでシチュエーションコントのような構図でだらだらしたやり取りを長回しで撮っているが、海のシーンだけはカメラが動く。またサークルの夏合宿したいなあ。