個人的に学生の頃数学が好きだったというのもあり、凄く良かったし感動した。実話ベースなので淡々と話が進んでいくが、俳優陣の演技も良くあっという間だった。
ラマヌジャンという名前は聞いたことがあったけど、こんなにも凄い人だったとは。まさに天才の中の天才。
公式が正しいのが分かりきってるのに証明する必要なんかないって、たまに本当にこういう天才というか天からの贈り物みたいな人がいるんだよなあ…。
でも時代背景もあり、酷い人種差別にあい、菜食主義なのを言い出せず満足に食事も取れない、(母親のせいで)妻からの手紙も届かず遠く離れた地で孤独に苦しんでる姿を見ているのは本当に心が痛かった。
彼がもっと長く生きていたらと思うと、悔やまれる。
どの時代にもハーディやリトルウッドみたいに表面で評価せず彼自身の持っているものを評価してくれる優しくて聡明な人が少ないながらもいるのが唯一の救い。
ハーディとラマヌジャンの2人の友情の形はどこか不器用でぎこちないものだったけど凄く美しくて温かいものなのが伝わってきた。
私もハーディと同じく無神論者寄りだけれど、ラマヌジャンを見ていると神のような何かは存在し得るのかもしれないなと思った。
邦題がチープなのが勿体無い。
まさに「The Man Who Knew Infinity」。