Arts0001

インクレディブル・ファミリーのArts0001のレビュー・感想・評価

4.5
しっかりと面白いピクサーブランド

前作が公開されたのが2004年!!14年も待たせやがって!満を辞しての今作は!

良かった!

やはり流石のピクサー。しっかりと仕上げて来ましたね。

前作を見終わった人が感じたであろう、もっとこの世界の人を見たい、特にあの赤ちゃんの活躍をもっと!
という需要を満たすジャックジャックの乱れ打ち!

まずは観客が期待するものを作る。そして、そこを超えてくるのがピクサーの今日の繁栄につながっているのでしょう。

冒頭から、イラスティガールの、バイクシーンには驚かされます。
こんなのイーサンハントもできないよ!アニメだということを生かしたバイクパフォーマンスがフレッシュ!

ここだけではなく、全体的に言えるのが、そのキャラクターの個性を生かした活躍をしっかりと見せて楽しませてくれるのが嬉しい。

そして、主役交代とばかりにMrインクレディブルの子育ての奮闘!
しかし、本当の主役はやっぱりこの人だったろう!

普通の子育てものにありがちな展開を想像してしまうと、子育てに不慣れな夫感を出すために、一人じゃやっぱりダメでしたというオチが待っているのかと思うと。
それぞれの子供達に、それぞれしっかりとした対応をして力尽きる。
とくに今回はジャックジャックの可愛さとその能力を見せるのが楽しく、そこに親として喜ぶ描写も盛り込まれている。誠実に向き合っている感がある。
本作のテーマとしている家族というものにしっかり向き合っていると思います。

また作りもうまい!イラスティガール側のシリアスシーンとインクレディブル側の子守シーンが、行ったり来たりするのですが、それぞれのテンポを損なわない見せ方をしている。

それどころか、仕事中のイラスティガールに子供から電話を掛けさせるところで2つのシーンをブリッジさせたり。あるいは子守シーンでの展開が後のシリアスシーンでしっかり効いてくる作りをしている。

見せ場のための見せ場ではなく、後々の展開まで考えた構成がやっぱりスゴイ。

前作の、夫を心配してイラスティガールがエドナのところに行く展開がある。
その逆でインクレディブルがエドナに助けを求める展開を持ってくるところもにくい!そして面白い。

後半は子供達の活躍を主軸に、他の能力者もバンバン出てくる。2に相応しい膨らませ方で、これが観たかったお客を満足させている!

エンディングも、劇中で触れたヒーローの主題歌を流してくる作りこみの楽しさ!挙げたらきりがないです。間違いない1作!ぜひ劇場に観に行くべしです。
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