桃色

LION ライオン 25年目のただいまの桃色のレビュー・感想・評価

4.2
初鑑賞は少し前。
でもなんで「LION」なのか忘れちゃったので昨夜再鑑賞。
すごい泣いた記憶があったのですが、2度見てもまだ泣けました。

いやぁ、ニコール・キッドマンさん良かったなぁ。あの最初にサルーと出会うワクワクとした顔や、子育ての苦悩を苦悩と認識しないように頑張る姿は本当にただ綺麗なだけじゃない素晴らしい女優さんだと感じるところ。

自分の記憶に残る出自の謎は、きっと私だって知りたくなるに違いないです。今、どんなに幸福であろうと記憶が残っているうちにやり遂げたいと思うわ。ましてや、貧しいながらも愛された優しい母の記憶も大好きな兄の記憶も残ってる。
でもそれを知ることは、愛し育ててくれたオーストラリアのママを裏切るようで主人公のサルーは少しずつ日常を壊し始めます。
もう一人迎えた養子で同じ肌の色の弟が障害を持っていたから、サルーはきっと二人分の優等生でいたかったはずなのに罪悪感が苦しめるんですね。

さて、実話が元のこの作品。実話で目的達成できたからこその物語だけど、
この達成を終えて、養父母と実母とそして兄弟と、彼がどれだけ幸せなのかを見ている我々共に噛み締める物語というところでしょうか。
しかし、物語だけではまだわからない「LOIN」の意味。

エンドロール前、子供の頃いつも追いかけていた兄と 運命を分ける線路で戯れながら被さるキャプションから、ドドっと泣かされるんです。
実際の映像も被さって来ます。本当だから二人のママが巡り会えたシーンもドドッと泣けますよ。

さて、LOINの意味、これも教えてくれたのはエンドロール前。
そういえば、所々にサルーのセリフで伏線があったっけね。
ネタバレになるので書きませんよ!

さて、1/3を子役さんが演じてますが、本当に超絶可愛らしい少年。5歳でしょう? どうしてこんな笑顔ができるの?
まぁ、この映画もこの子じゃなかったらもう少し感動が減っちゃたのかも。
今も事実問題視されているインドのストリートチルドレン。5歳のサルーが走って走って悪い大人から逃れてそして自分の運命を掴むんだね。
ハリポタのラドクリフの1作目のように、きっとこれが一番可愛い彼の姿だろうと思いました。
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