期待値を上回ることが多かった近作に比べると、今回は完成度がかなり低め。
良かったとこ1。ニューヨークのカーチェイス。
シリーズで毎回一ヶ所はあるバカアクションシーンが、今回はこれ。CG臭かったりニューヨークでスタント撮ってなかったりするけど、車が車として扱われないバカスタントはこのシリーズならではの魅力。
良かったとこ2。刑務所のシーン。
アクションが劇伴の拍に合っていて、リズムの良さを感じた。
ダメだったとこ1。悪役の魅力無さすぎ。
シャーリーズ・セロンを悪役にしておきながら何のアクションもやらせないという才能の無駄遣い。何が目的なのかもはっきりせず、悪役に対して同感も反感も持てない。
ダメだったとこ2。プロット無さすぎ。
悪役の狙いが曖昧なので、標的がマクガフィンにしかなっていない。ファミリーの崩壊を謳っていても、訳ありなのが最初から分かるので、話のヒネリにもなっていない。
ダメだったとこ3。クライマックス。
ミサイルやら潜水艦やら出てくるけど、基本的な車どうしのバトルの爽快感に欠けている。だだっ広い氷原なのでストップ&ゴーもカーブもドリフトも無く、CGで盛られた映像に予算の大きさを表す以上の効果がない。延々と走るだけといえばマッドマックスも同じだけど、今作には車の中でも外でもアクションが展開されるような工夫も感じられなかった。
