るる

マネー・ショート 華麗なる大逆転のるるのネタバレレビュー・内容・結末

2.5

このレビューはネタバレを含みます

なんだろうなあ…

とりあえず、圧倒的知識不足で、単語の意味がよくわからず、情報が全然頭に入ってこなかった。

わざわざ第四の壁を破って解説してくれたり、例え話をしてくれるんだけど、

その手法に気が散る〜! なんでセレーナ・ゴメスが解説に出てくるんだよ、ポップ・スターが説明してくれれば、難しいハナシも親しみやすくなって、わかりやすいでしょ、ってか〜? 例え話はそりゃわかりやすいけど、馬鹿にされてる気分、っていうか、こちとら馬鹿なもんで、情報量が多くて余計わけわかんねーわ!

原作本があって原作を踏襲してるんだろうな、とは察したけど、ちょっとなあ…リーマンショックの解説映画を見たいわけじゃねえーんだ、というか…

パッケージに騙された部分もある…四人の男が協力するのかと思ってたんだけど、違うんだな! リーマンショックを予見していた男たち、それぞれの、悲喜こもごもの話なんだな…

そして、最近、ハリウッド映画を見る際には、配役の人種や性別を気にしながら観てしまうんだけど、これってアメリカ人、白人男性、特権階級による、世界に向けた懺悔映画…? 勝ち馬に乗ることに成功した男たちから、リーマンショックで憂き目を見た人々への贖罪映画?

あのアメリカ人が、自分だけが金を儲けることに罪悪を感じているだと!?と意外な気持ちになったんだよな…

オタクっぽい彼らの物語は、今まで馬鹿にされてきたぶん、見返してやったぜ、という爽快感があったけど…

「ここまでの金融危機になるとは思ってなかったんだ」という戸惑い…いやわかるけど…それでも、勝者には勝ち誇ってもらわなきゃ…勝者には勝者の責任があるだろうがよ、勝つなら勝者になる覚悟を持って勝ってくれよ、それから、勝者の立場から、業界刷新なり改善なり告発なり、勝者だからこそやれることをやってくれよ、そこを見せてくれよ、懺悔だけされても…警鐘だけ鳴らされても…というモヤモヤが…

こう言ってはなんだけど、なんだか傲慢な映画だな!という印象でした。

オタク、nerdっぽい彼らに手を貸すナチュラリスト(かな?)が、大スターでありjockであるところのブラピなのがニクイ配役だなあ〜!と思った。

そしてクリスチャン・ベイルは天才枠なんだな…なんだか面白いな…

中国人がちゃっかり勝ち馬に乗った暗示、描写があることに、苦笑。いや、笑ってる場合じゃねえのかな、中国資本がハリウッドに進出してきている…いやはや激動の時代〜!
るる

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