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フィフティ・シェイズ・フリードのmaverickのレビュー・感想・評価

4.1
2018年のアメリカ映画。『フィフティ・シェイズ』3部作の最終作。


ついに大団円で感慨深い。様々な障害を乗り越えて結ばれた二人に感動する。アナとクリスチャンの二人の物語を見守ってきたが、それもこれで最後なのだと寂しくもある。酷評もされていた作品だが自分は大好きだ。

不穏な終わり方をした前作ラストだったが、想像していたよりも穏やかに物語は進む。ロマンチックな描写も多く、二人の幸せな姿を堪能出来て微笑ましい。そして後半はスリリング。二人の愛の絆を確かめるべく、最大の試練が訪れる。相変わらず昼ドラっぽい展開だが、それも慣れてしまった。見せ方が良いので興奮もする。それを経てのラストは感動的。ぐっと来て思わず涙ぐんでしまった。

過激なシーンも満載。最初は衝撃的だった官能描写も、ここまで来るとこちらも慣れたもの。定番シーンを楽しむ余裕すら出て来る。アナはどんどん大胆になってゆくし、クリスチャンも負けじとさらに過激なプレイを要求する。この二人にはマンネリ感など無いだろう。その内公然わいせつ罪で逮捕されそうだが、クリスチャンがお金で解決するんだろうね(笑)。

シリーズ全体を通してだが、お金がかかっているなと感じる豪華さも魅力の要素のひとつだ。クリスチャンが所有するプライベートジェットや、高級車の描写に惚れ惚れする。本作はそれを活かしたカーチェイスシーンもあって、そこも見所だった。シーンごとに合わせた音楽も洒落ている。原作とは違い、こういう部分で楽しめるのが映像化の良きところだ。


三部作を一気見。鑑賞前は苦痛かもと思えたが、すっかりハマってしまった。単なるエロ映画でなく、純愛を感じさせる恋愛映画でとても良い。やはり食わず嫌いは良くないね。ダコタ・ジョンソンもジェイミー・ドーナンもどちらも大好きになった。本シリーズの良さについては、夜通し語りたいくらいだ。
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