『ＨＥＲＯ』が色彩で訴えてくる作品なら
この『ＬＯＶＥＲＳ』は更に音で惹き込む作品だと感じた。
特に前半、チャン・ツィイーの鼓の舞 ⇒ 剣武のシーンは音・映像共に圧巻なんです。
あと、竹林のアクションも力が入っております。
竹のしなりを生かしたスピード感あるシーンが見所です。
ただ、ストーリーがどうも・・・
自分たちの仕組んだ策略とはいえ、愛が偽りだらけで訳わかんね～
好き嫌いはストレートに表現しましょうや。んな、風だの雲だのどうでもいいから(笑)
それに意外性を狙い過ぎていると思うのですよね。これはやり過ぎではないでしょうか。
ラストが綺麗に纏まっているのならわかるのですが、そうでは無いのでよけい陳腐に見えてしまう。
っと、中華版の原題見ると”十面埋伏”となっており、これには妙に納得してしまった。
十面埋伏とは、あたり一面に待ち伏せが潜んでいるという意味。
これは三国志の曹操に仕えた参謀、程昱仲徳が、袁紹との戦いで進言している策略の事。
なんだかんだ言ってもやっぱり今作はチャン・ツィイーの美しさが全てと言える作品である。
