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キル・ビル Vol.1のGentaramoneのレビュー・感想・評価

キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)
4.5
約20年ぶりに見たがやっぱり可笑しかった。基本的に全編バトルシーンばかりのエンタメ作品だが、細々と散りばめられたエピソードシーンもインパクト大。例えば、千葉真一演じる服部半蔵と主人公ブライドの沖縄でのやりとり、宴会場での女性バンド(5678's)の演奏シーンなどなど、細かいセリフや演出までしっかり覚えていた。キルビルvol.1はタランティーノ監督の日本映画への偏愛が溢れて爆発してしまっている!

タランティーノ作品は脇役のキャラクター設定や見せ場がとても凝っているので、ちょっとしたシーンも目が離せない。なのでストーリーや内容関係なく面白いものが多い。この作品では、刀鍛冶の服部半蔵やオーレン石井の手下で栗山千明が演じるゴーゴー夕張のような日本人キャラがめちゃくちゃ個性的で、むしろ主人公よりもキャラが立っていると思う。サムライや女子高生といったステレオタイプ的な日本のカルチャーアイコンを、超個性的で誇張されたキャラに仕立て上げ、それぞれに印象的なシーンを与えてくれているのが嬉しい。

クライマックスのオーレンイシイVSブライドの一騎打ちは、「え!?いきなり雪景色!?」といったところから入り、一番張り詰めたシーンで、お互いカタコトの日本語でのやりとり。もう最高に違和感あるのだけれど、最高に面白い。公開当時、映画館で笑いを堪えて見たのをふと思い出した。そしてオキナワTシャツ、持ってたな〜
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