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ちはやふる 上の句のGUMIのレビュー・感想・評価

ちはやふる 上の句(2016年製作の映画)
3.9
今更ながら鑑賞。「結び」の波には乗りたくて。


割と好きな漫画だったので、まだ公開当時は広瀬すずちゃん推しな業界の空気に半信半疑でスルーしてしまったのですよね。
今ではもう彼女のことが可愛くて可愛くて仕方がないのですが、案の定「もっと早く観ればよかった」です。

開始前の素振りとか読み手に一斉に反応する選手たちの動作音や息づかい…マンガでは感じられない"生"感。
競技かるたならではの 文化系であり体育会系が作る空気感が伝わってきて高揚が止まらない。

尺の関係で机くんを勧誘する場面や都大会は呆気ないスピード感でしたが、根幹にあるテーマ「繋がり」を大事にした作りで泣かされっぱなし。ああ、そうだ…私、原作は毎巻泣かされてたんだった。
いけずやわあ!と思いつつも汗を垂らしながら札に向かうスローモーションはすごく格好良く撮れてるし、余計なことは気にせず浸っちゃってくださいと言われてるかのようなシンプルなBGMがまた涙を誘う。
素晴らしいな…こんなに原作で感じたチームプレーならではの爽やかさと情熱を映画で表現できるなんて。
登場するキャラクターがそれぞれの方法·方向で上を目指し、組織としても成長する…青春のまぶしさを濃縮還元したような出来。

メイン3人もさながら、部員3人が原作のイメージ通りすぎて愛おしい…!
特に肉まんくんはこれ以上の肉まんくんはいないと確信するほど。メインで釣るタイプのマンガ実写化とは一線を画していますね。


すでにこれが三部作で完結するのが惜しい…ずっと観ていたい……
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