たま

母の残像のたまのレビュー・感想・評価

母の残像(2015年製作の映画)
3.0
見終わった時は何とも無かったが、後からじわじわくる。
本来は遺された夫と息子たちの話だが、なぜか母の気持の方を思う。
この映画では戦場カメラマンの母だが、世界をまたにかける女優でもアスリートでも政治家でも当てはまる。
外に居れば家が恋しくて仕方ないのに、家には自分の居場所や存在意義が見つからない。
家族の重要さと難しさが入り乱れる。
不倫も満たされない気持ちからの逃避のようにも思える。
妻や母の死を直視して乗り越えようとする男たちが不器用過ぎて悲しい。
特に思春期と重なる次男の行動や感じ方がリアルに描かれている。

映像が少を凝りすぎてる気がする。ストレート勝負でいい作品と思うのだけど。
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