岡田拓朗

湯を沸かすほどの熱い愛の岡田拓朗のレビュー・感想・評価

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)
4.0
涙なしには観られない。
本当に素敵な家族の物語。家族愛。

宮沢りえ演じる母、余命2ヶ月を告げられてからも、決して自分のためには動かず、最後まで他の人のために生きていた。
母の優しさは本当の優しさ、逃げずに向き合うことを一貫して伝えていたあの姿は本当によくて、ずっと脳裏に刻まれてます。
人生は向き合わずに逃げ切れることは少ないんだよ、ということを知っているからこそ、自分が亡くなる前に娘に逃げない人間になって欲しかったんだろうね。(バックパッカーにも)
どんなことに対しても誰かのために全力投球で向き合ってる母だからこそ、全てに説得力があり、胸に刺さるものがあり、ハッとさせられた。

そして、自分の損得を考えずに、ただひたすら誰かのためにやってきたことを周りもちゃんと受け止めている。
それが本当に感動的でずっと観ていたかった。

双葉さん(母)のためなら何でもしたくなる、それはそれ以上に双葉さんが色んなことを自分たちのためにしてくれたからだと感じてるからだろうね。
最後のこの言葉、沁みました。

シンプルだけど、これが難しいんですよね。
心が本当に温まった映画です。
本当の愛を見せてもらいました。湯を沸かすほどの熱い愛。
親への感謝を忘れず、こんな家族をゆくゆくは自分も作っていきたい。
岡田拓朗

岡田拓朗