我が師匠29球Agent様のレビューにある「超悪ノリ吹き替え」というワードが気になり鑑賞。
いやぁ。。映画ってこういう吹き替えアリなんだ。こういうの初めてだったから驚いた。凄いものを観た。

映画前のよくある「この映像は個人で楽しむ以外の商業的目的は一切認めていない」系のお決まり文章にふざけたノリの吹き替えがついていて、この映画やべぇぞと一瞬で認識して身構えた。そしてやっぱり映画本編はもっとヤバかった。
この映画、ストーリー的に解剖のシーンが多いんだけど、切られる臓物にいちいち吹き替えがついている。ちなみに台詞としては存在していない。吹き替えだけ臓物が「うわっヤメロヤメロやめてケロ〜！あ、切っちゃうのね切っちゃうのね、うわー切られたー。イヤ〜ンもっと切ってぇ〜❤️」みたいな関西的なノリの台詞を持つ。

人間の台詞の吹き替えもすごい。今回日本語字幕＋吹き替えでの鑑賞だったんだけど、吹き替えの台詞がウケ狙いの真逆ってのが多々あった。例えばゾンビに襲われてピンチのカップルの台詞、せめてお前だけでも逃げ延びろ〜貴方も一緒じゃなきゃ嫌よ的な会話(字幕)に対して女「とっととゾンビの群れに突っ込んで散ってこい」男「ハイワカリマシタ」みたいな吹き替えになっている。もう何が何やら。

そしてラストのゾンビ音頭(？)w
この映画作った人達は、日本でここまでネタとして弄られて笑ったろうな。

スコアが1以下がないのが悔しいぐらいのクソ駄作。

字幕でも天の声みたいなのが延々と喋っててうざい。吹き替えにしてもくっだらない話が垂れ流されてて、見てられない。

早送りで見たけど、見る必要はなかったかも。

もしも誰かがこの作品と出会ってしまうことがあれば、注意喚起しておきます。
見る価値はないとはっきり言える。

事故で妻シャッツィと娘クリスティを亡くしたヘーゲル博士は死者を蘇らせる実験を繰り返すが、実験は失敗し、施設内はゾンビで溢れ…というストーリー。
JVDの悪名高い「ゾンビ・オブ・ザ・デッド」シリーズの一本です。
ストーリーは貧乏な「死霊のしたたり」といった感じですね。博士は蘇生させた妻と娘やゾンビ達を監禁してますが、シャッツィ達が逃げ出して反乱を起こし研究施設はゾンビ塗れ。その中から博士の甥のピーターと妻アイナスが脱出しようとする内容です。
本作のゾンビは心臓が止まっている事と人肉を食いたいという欲求以外は知能もあるし喋る事も出来る人間と変わらないという設定です。まあ、中にはそのまんまゾンビな奴もいますが。博士の奥さんは生前は優しそうな美人だったのにゾンビになったら凶暴な鬼嫁みたいになってたな。博士はマッドサイエンティストだけど、地下室のゾンビ達に「必ず人間に戻すから」と言ったり人間らしい所もあったかな。ゾンビになった後はマジキチになりましたが。地下室に監禁されてる被検体のゾンビ達が「生き返らしてくれ」と迫ってくる所は妙な哀れさがあったかな。ゾンビになった主人公が正気を保ったままヒロインを脱出させるために施設内のゾンビを倒していく後半の展開も捻くれてていいですね。ゾンビ達がモップ掛けしたり食事運んだりと普通に過ごしてる所笑った。アジア系の女ゾンビは側転でショットガンの弾避けたりと身体能力高かったな。
ゴアシーンも内臓ムシャ喰いから脳味噌をほじくり出して食べたりゾンビの両腕をショットガンで吹き飛ばしてのこぎりで真っ二つにしたりとかなり頑張っています。
ラストのオチも「ゾンゲリア」を彷彿させますね。この人もっとちゃんと研究した方が早く血清完成したのでは。エンドロール入る前の絶叫はお腹破って出てきたのかな？
もちろん、このシリーズなのでツッコミ所もあります。大量出血した女性を救うため父親からデカイポンプで凄い勢いで血を抜いた結果父親が死んじゃったり、水道管のチューブをガス管にさしただけでスプリンクラーからガスが出るのは「オイオイ…」突っ込んじゃいました。そのガスがスプリンクラーから出てる中ショットガンでゾンビ撃ちまくるけど、引火しないのかな？と思いました。直接撃った時だけ爆発したけど。
ヒロインがこの手の低予算ゾンビ物ではジェニファー・ラブ・ヒューイット似のかなり美人なのもポイント高いですね。名前見る限りインド系の方なのかな？
シリーズ恒例のふざけた吹替も健在で、吹き替えだと主人公がインポのドMで健気なヒロインがドS嫁になったりと登場人物や作品の印象全く変わります。肝臓やフルーツ迄喋るし。
「ゾンビ・オブ・ザ・デッド」の中ではマトモな作品だと思います。ゾンビ映画好きなら(字幕だと)普通に見れるんじゃないでしょうか。