このレビューはネタバレを含みます
鵜飼と公平の軽薄さ、明晰さの狂気みたいなものが主人公4人にたいして鋭く刺さる。4人は重心を失い崩れてしまう。
はらわたで会話するとは、人と人との間の重心を探るとは。
断絶の先に人と人とが一緒にいることが、それでもなにがしか肯定されるような作品を目指されて作られた今作は、誠実さに溢れていて、
だからこそこのハッピーアワーでは、何が正しいのか迷いながらも前に進もうとする四人の人生を真に体験できるし、観客は再び重心を探りながら立ち上がろうとする四人に希望を見るのだと思う。