カツマ

パッセンジャーのカツマのレビュー・感想・評価

パッセンジャー(2016年製作の映画)
3.3
SFサバイバルのような設定に王道のハリウッドラブを融合させるという、奇妙なギャップが炸裂する異端のSFラブストーリー!主演2人のパワーと物語の設定に頼り過ぎたきらいがあり、演出とストーリーテリングという点において課題を残している。クリスプラットの3枚目キャラはこの物語にはジャストフィットしており、彼の持つ人間臭い魅力がこの主人公の弱さと強さを同時に感じさせてくれた。しかし、ジェニファーローレンスのオーバーな演技にはかつての面影はなく。もはやハリウッドの山崎賢人化しており、彼女にはもう少し出演する作品を選んだ方がいいと思った。

巨大宇宙船アヴァロン。地球から飛び立ったこの宇宙船には5000人の地球人が乗り込み、遥か彼方の新しい惑星への移住を夢見て眠り続ける。残りの航行時間は90年。乗客たちは冬眠ポットの中で眠っていれば歳は取らないのだ。
だが、隕石の衝突の影響か、悲劇的な例外として技術者のジムは冬眠ポットから目覚めてしまった。誰も起きてこない中で、90年の時を船の中で過ごすしかないのか。孤独の中で精神的に限界を迎えた彼は、冬眠ポットで眠るオーロラという名の眠れる美女に想いを馳せるようになるのだが・・。

予告編だと2人ともが何らかの衝撃で目覚めてしまい、出会い、恋に落ち・・!みたいなその物語で2時間は無理だろ!という展開に思えたのですが、意外にもジムのキャラが普通の人過ぎたおかげで、しっかり2時間退屈せずに見れます。なので、総合的に言うとクリスプラットのパワーでもってる映画だと思います。そういう意味では邦題が単数形に変わったのもさほど違和感はなかったかも。
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