和桜

パッセンジャーの和桜のレビュー・感想・評価

パッセンジャー(2016年製作の映画)
3.5
「溺れる者は必死でだれかをつかむ。
そうしないと溺れ死ぬ。」

自分は果たして掴んでしまう人間なのか。その行いに対する良心の呵責に耐えられるだろうか。仮に掴まれる側だった場合、自分はその相手を許せるだろうか。
両者共に共感できちゃうから辛い。
これ結末どうするんだと思ってたら、強引だけど綺麗にまとめてくれるからモヤモヤ引きづりはしないけど。

宇宙という究極的に閉じられた空間での孤独はSFでよく描かれるテーマだけど、1人から2人になるだけであんな風になっちゃうわけで、人には人が必要なんだと気づかされる。
そして、ロボットではなんとか心を繋ぎ止めることはできても、満たされはしないのは悲しいけど事実ともいえる。「キャスト・アウェイ」のウィルソンを思い出した。
和桜

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