Masato

ペットのMasatoのレビュー・感想・評価

ペット(2016年製作の映画)
3.4
フリーパス9本目

飼い主がいない間、ペット達は何をしているのだろう。

最初の予告編だけを見ると、様々な動物の飼い主がいない間の日常を描いているように見えるが、この映画のメインは様々な要素を敷き詰めた非日常冒険譚である。
恋愛要素、ロードムービー、友情要素、少量ながら様々なものを敷き詰めていて、飽きることができないくらいにハイスピードで展開していく。

そのせいでプラスとマイナスがあり、勢いで進むのでとにかく楽しく面白かったというのもあるが、間を置くシリアスなシーンがなく、映画としての奥深さに欠けるのと、いろんなものが大味に感じる。子どもの年齢層にターゲットを当てたのなら的確な映画の構成ではあったと思う。
そういった点では、類似作品の「ズートピア」は素晴らしいものだと感じることもできた。
毎度のこと、洋楽を多用するユニバーサルは素晴らしい。

そしてミニオンズ同様に、予告編で笑わせるシーンを出しすぎな感じがした。あまりにも既視感が否めない。

動物の冒険譚を背景に、捨てられたペットの心情が見え隠れする。自身の欲望で飼う人たち。生き物をまるで物扱いする人間の傲慢さがうかがえる。

今回もイルミネーションには楽しませてもらった。気軽に見れる点では夏には、このお盆の季節には最適の一作となっている。
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