一本の映画としてはバランスが悪いけれど、MCUなのでそいう見方は意味ないなとしみじみ思った。
良かったとこ1。開放的なピーターパーカー像。
MCUのスーパーヒーローたちに倣って、影らしい影がないキャラクター設定と、それに呼応するようなトム・ホランドの陽性な演技。
良かったとこ2。マイケル・キートン。ストーリー上は怪物感が希薄にも関わらず、清濁併せ持つヴィランになっていた。
ダメだったとこ1。いつの間にか始まってるのに進展しないストーリー。
観客がシビル・ウォーを観ているのが前提で、特殊能力を得た経緯やベンおじさんなど全部省略。その割には全編通してスーパーヒーローになれるかどうかを延々とやり、どう成長したかは今後のお楽しみという展開。先が読める話に一時間くらいで飽きた。
ダメだったとこ2。高低差を生かせないアクション。
せっかくのスパイダーマンなのに、高い所は高い所だけで、低い所は低い所だけでアクションしているので、高低差を生かしたローラーコースター的な快楽が感じられない。
