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ザ・サークルのliamのレビュー・感想・評価

ザ・サークル(2017年製作の映画)
3.2

監督は「いま、輝くときに」のジェームズ・ポンソルト。主演は「美女と野獣」のエマ・ワトソン。他に「インフェルノ」のトム・ハンクス、「スターウォーズ」シリーズのジョン・ボイエガ、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのカレン・ギランなどが出演。

世界一のシェアを誇るSNS企業「サークル」に勤めることになったメイ(エマ・ワトソン)。サークルの経営者ベイリー(トム・ハンクス)は、オープンでシェアし合う社会を理想としていた。ある日、新サービスが発表され、メイは自らの24時間をネットワークで全世界に公開するモデルケースに選ばれる。すぐさまメイは1,000万以上のフォロワーに注目されるようになる。

SNSが広がり、プライバシーが昔よりもなくなってきた時代への警鐘を鳴らしている作品。
テクノロジーは悪くないよ。使い方を考えていこうねっていう主張は伝わった。

しかし実際に起こりそうなことを題材にしていながら、リアリティに欠けている作品になっており非常に残念。

あとサークルがめっちゃ気持ち悪い企業で笑った。笑 いい企業を履き違えている感じが面白い。週末はなにしてたの?とか相談されてないよ?とか物凄い大きなお世話をしてくるので、こんな企業に入ったら間違いなくストレスで死ぬな。笑

展開が唐突すぎて少しついていけない。最初はどこにもそんな描写なかったのに、気がついたらみんなやばい奴みたいな感じになっていてよく分からなかった。
結局友達も死んだし、明らかにやり過ぎでまったく用意周到って感じじゃないのに全員がサークルに熱狂していて意味分からない。

タイとかメイと対して関わってないのに、すぐ信用して重要な秘密教えちゃうとか不用心すぎでしょ。
どんどん話が飛躍して凄いことになっていくので、どこから突っ込んでいいのか分からない。笑

ラストの終わり方も嫌な感じ。結局秘密保持という概念が消えるんかい。そんな世界絶対に嫌だわ。

関係ないけど主人公の両親役の2人が2017年にどちらも亡くなっていて驚いた。こんな偶然あるんだな。

リアリティを追求しようとして失敗した映画。
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