たひ

シン・エヴァンゲリオン劇場版のたひのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

これ以上の終わり方もこの先の物語もなにも考えられないので終劇として☆5以外が付けられない……とEDが終わり、放心しながら思いました。
最後にQを劇場で見てから9年近く待って、その間にもアニメ版旧劇新劇をTV放送他で見返して、もうどうやったらここから成仏できるんだ?というくらい囚われていたので、きっとしっかり考察しようとすると矛盾があるのかもしれないですが私の中のエヴァはこれで終わったと生きているうちに納得することができてよかった。思い入れが強すぎてこの作品1本としての評価は難しいです。
:∥の記号通り、最初からやり直す、掛け違えたボタンをひとつひとつ直していくような物語。
最後の方は新海誠だったという意見をみてなるほどなと思ったのですが、00年代セカイ系の終幕のような気持ちになりました。
シンジくんがいじけるのをやめて、親と対話して、向き合って、前に進むことを決めたら世界も救われる。
渚司令というワードが突然出てきてどういうこと??!??となっていたのですがゼーレ側ということ?
結局Qはループ世界の1でありシンに直結するルートではないけれどそれに近い世界からの分岐がシンなのか?謎ですが、結局カヲルくんもループから救われたようなので1ファンとしてはもういいか……という気持ちになりました。好きなので。推しが幸せならそれでいい……。
みんな人間なので取り返しのつかないような失敗をしたり独りよがりだったりどうしようもなかったりするけれど、生きるしかないしどこからでも前を向くことはできる、救済で福音でした。
本当はマリルートなんだ!?とか式波ってそういうことなのとかレイが感情を得ていく過程を踏む必要性とかjoy to the worldとかミサトさんのカッコよさとかアスカのかわいさとか優しさとか(アスカ、一番生に必死でかわいそうでかわいい)序盤いきなりこの世界の片隅で始まったかと思ったとか色々あるんですが考えがなにも纏まらないし、なにを考えても違うような気がしてきてしまう。何もわからないけれどこれで終わりなんだということだけは圧倒的な力で理解させられた。
まだ生まれてない頃から始まったアニメの完結を、もういい大人になってやっと見届けることができるというのも不思議ですが、エヴァンゲリオンを好きになって、観ることができてよかった。ありがとうございました。
余談として、ロボットアニメを普段見ないのでこれがどのくらいのレベル感なのかわからないですが戦闘シーンがすごくよかったのでもう一度4DXで見たいです。
たひ

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