このレビューはネタバレを含みます
2人の恋人たちの日記を映像付きで見ているような映画だった
特に大きな事件も起こらないし、サブカルというかちょっと大ブームになるようなものに背いてみたりした時期がある人間は出てくる作家さんとか、アーティストさんとか、作品とかに背筋がぞわぞわするような若気の至りを恥じるような気持ちになるかもしれないな……と思った。わたしはなりました笑
本当にただ、1組の恋人が付き合って別れるまでの他愛もない話なんだけれど、夢だけをみて、それこそすみれの砂糖漬けだけを食べて生きていけるような人生を送るのはほとんどの場合無理というのを突きつけられて痛かった
生活にスポイルされて、本を読めなくなったり映画を、ゲームを、音楽を、摂取することができなくなることはたぶん誰にでもありがちで、最初に「現状維持」から離れてしまったのは麦くんだけど、それが悪いということでもなくて、ただもし本当に現状維持以外を夢見なければ2人はずっとなんとか暮らしていって、でもやっぱり生活に捉われないで結婚はできても子供ができたり、どこかのタイミングでひずんでしまうだろうからこれが最良のエンドだったのかなあと
Awsome City Club思ったよりもたくさん出てきて、それだけで結構この映画が好きだったりします
