ホース・マネーの作品情報・感想・評価

上映館(1館)

ホース・マネー2014年製作の映画)

Cavalo Dinheiro

上映日:2016年06月18日

製作国:

上映時間:104分

あらすじ

「ホース・マネー」に投稿された感想・評価

ペドロコスタ特集
なんか冴え切ってて起きれた奇跡。これは私も成長したかもしれん。
病室内、訪問客一人一人の紹介有
言葉にするのがめちゃくちゃ難しいのに今まで見てきたペドロコスタ作品を思い返して(まぁまぁ寝たが)しっくり来る様な来ない様な。
遠く離れた地に住む妻ヴィタリナの元に届いた手紙
ベントゥーラの両手は終始震え、言葉も発さず、淡々と歩くのみ
生死の境目というより幽体離脱の様に見えた。
廃墟の室内、ぶっ壊れた電話は繋がらない。電話の散歩がシュールに見えてしまう。
赤パン一丁で町を彷徨い、装備した警官や戦車に囲まれたらおしっこ漏らす以外何も出来ない。

これでヴィタリナに繋がるのか~ほぉ~う?って顔したけどもう1回最初からよう観ん…
あ

あの感想・評価

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放心状態で劇場を出て、ぐるぐると言葉が全身を彷徨いながら2.3回乗り換えをして地上に上がった瞬間、あまりにも月が白く光ってて、これか、と思った。どんな映画でも、シンプルに、光に照らされた街や陽光を浴びる草木、そして猫が欠伸をしている、それだけで世界だしそれが世界だ、と思う。ペドロコスタがヴェントゥーラと共に一秒一秒過ぎていくこの今をシンプルに、ただ真摯に見つめ続けた、これが映画だと言わんばかりに綴った叙述詩だということなのかもしれない。ペドロコスタの映画を観ている時、動き続ける画とは裏腹に、自己について、自分の人生と対峙し続けているような感覚になる。大それたものではなく、労働、結婚、故郷、過去を振り返り立ち止まるきっかけをくれる余白というか、画そのものの余裕にどこか救われている気さえしてくる。
4年ほど前の公開当初に観てから再観。

大きな黒い鳥に恐れを抱く、意味あいは違うが限りなく透明に近いブルーを思い出したが、なにか海外の文学などで元ネタがあるのだろうか。

森の中でヴェントゥーラの名前を呼ぶ黒人たち。ディズニー映画の奇妙な動物達のようなファンタジー感。暗闇に浮かぶ老女の顔は木に潜む梟のよう。白雪姫や不思議の国のアリス...

コロッサルユース(ペンがなくて手紙が書けない)を観たあとだったから診療所で医師?の胸ポケットからペンを奪うところはジンとなった。
甲冑

甲冑の感想・評価

5.0
半裸で徘徊、手は震え、精神は錯乱状態。記憶はどうやら革命期くらいから歪められている。冒頭から主体性は崩壊しておりヘビーな災禍があった事は想像に難くない。装甲車と兵士に包囲される馬場の赤パン・ヴェントゥーラはリスボンのカーボ・ヴェルデ人総体の後遺症の様である。この漆黒の冥府には拠って立つ所はなく、現在も過去も、生も死も、正気も狂気も区別がない。ここまでかっこつけてる所がいけ好かんかったがようやくパンツを脱いだ感じで満足。
幸い全寝はしなかったんだが、瞬寝してラストカットだけ見逃したの結構ショック。ラストカット見逃すのってファーストカット見逃すのよりショックかもしれない。でもペドロ・コスタにもいくらか責任はある。
拘泥

拘泥の感想・評価

3.9
カーボヴェルデからポルトガルへ連れて来られ、クーデターに人生を置き去りにされ夢幻を闊歩するヴェントゥーラ。ヴィタリナがポケットに忍ばせた剃刀、ヴェントゥーラが指輪と共に奪われたナイフ。震える手を治め再び手に取り振りかざすナイフの行く先は、その何もかもが消え去った今、きっと最早一つしかないってな具合で勘弁して。

相変わらずペドロ・コスタクソ眠くて最高の映像だぞ!!コロッサルユースもヴァンダの部屋もクソ長えから絶対観れないと思ったのはやっぱ正解でヴィタリナも二時間超えるから無理だわ!
狂った生活リズムなおすために完徹の状態で観に行ったらほぼ爆睡
俺はこれをみるのはまだ早いなぁという印象
Jaya

Jayaの感想・評価

4.8

このレビューはネタバレを含みます

全体的に溢れる寓話性、どうやってこの色を出してるのかという画の美しさ、シュルレアリスムの感覚が途轍もなく心に突き刺さりました。
カットは比較的短めで繋ぎが増えた印象。

「死」と人生がテーマなのは違いないとは思いますが、一度しか観てないのでハッキリとは分からず…。また、軍、というより兵士のイメージが語られますが、おそらくはポルトガルの人々の革命の記憶に直結しているのであろうと思います。ただ私にその辺りの知識が全くないので、ピンと来れないのが情けないです。

おそらくはヴェントゥーラの精神世界、そして記憶が映像として語られているのですが、錯綜性がありそうでなさそうでありそうな。ヴェントゥーラの経験である、という筋を通せば理解が進んだだろうなと思いました。

やはり最高だったのはエレベーター内での銅像化した兵士との会話。まずヴェントゥーラが非職業俳優とは思えない動き。アートフィルムぽくも見えてしまいそうですが、語られる内容はそこまでの過程を踏まえたもの。抽象性と寓話性が効果的に合わさり、恐ろしく楽しく美しい映像になっていました。

とにかく美しいにつきるのですが、それだけで留めるには惜しい、何度も観ねばならないとの思いを抱かされた映画でした。
takoya

takoyaの感想・評価

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個人史をアート的に描くことを通じてより大きな歴史を総括するという点ではホドロフスキーの近作を連想してしまったが、それと比べると表現方法にあまり面白みを感じられなかった。
こっちの感性の問題な気もするけど、あのクライマックスにあたる場面とかも良さがわからなかったです。
ポルトガルの現代史を踏まえると見え方がまた違ってくるのかもしれない。
atsuman

atsumanの感想・評価

3.4
ブーメランパンツ一丁で街を徘徊したら、日本だと自転車のお巡りさんに職質されるレベルだろうけど、ポルトガルは軍隊みたいなのに囲まれるんですねーこわいですねー。
エレベーターのシーンとか完全に狂っててよくわかんないけど面白い。
本作に限らずですが、ペドロコスタのせいで自分のポルトガルのイメージはドス黒い貧困国ですよ。
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