映画鑑賞のおさる

映画ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史の映画鑑賞のおさるのレビュー・感想・評価

2.8
久しぶりに大山版の宇宙開拓使を鑑賞したので、続けてわさび版の宇宙開拓使も鑑賞。感想としては、旧作の素朴でシンプルな感じのほうが好きだった。子どものころに旧作のほうをみていたので、多少の思い出補正もあるかもしれない(新しいほうも以前に鑑賞済みではあるが)。

旧作ではロップル・チャミー・クレアとのび太・ドラえもんの友情に焦点が当てられていたが、今作では登場キャラクターが増えてしまって、よかったところがぼやけてしまっているように感じた。

新たに登場したキャラであるモリーナも、キャラが深く描かれていないので感情移入しにくい。また、父親の情報を聞き出すためとはいえ、のび太たちを敵に売り渡すし、そのくせ最後の別れの場面ではちゃっかり出てきてのび太たちに詫びもしないので、あまり好きなキャラではない。

ロップルたちものび太たちと友達というよりは、スーパーマンとして頼り切っている感が旧作よりも出ていて、旧作にあったかけがえのない友情を感じることができなかった。旧作を見たとき、ギラーミンをロップルがやっつけてしまったときは、のび太と対決させてほしかったのに…と思ったが、そういった意味ではロップルがやっつけてしまう展開でよかったのかもしれない。

ストーリーとは関係ないが、絵のタッチも気になった。輪郭を太くしたり細くしたりして、背景とあっていない感じがした。物語の雰囲気に合った作画にしてほしい。のび太もなんかひょろひょろしてるし、関節の曲がり方が気持ち悪かった。。

旧作では(おそらく)説明のなかった、コーヤコーヤ星を爆破した後に鉱石を回収するという説明があったのはよかった。そうでないと何のために住民を追い出したいのかとつじつまが合わないのでね(笑)

今の子供が見たら、普通に楽しめる作品だとは思う。