年収5万

ドント・ブリーズの年収5万のネタバレレビュー・内容・結末

ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

父親の警備会社の鍵をつかい、契約者の家に盗みに入っている主人公グループの三人。
三人のうち一人、女性のロッキーは家庭環境が悪く、妹と脱出計画をたてている
そして次のターゲットは、盲目の元軍人の老人。

という話。
緊張感、テンポ、話の展開、キャラクター、ギミック、演出、どれも際立ってすごかった。


以下ネタバレ

どちらが悪かを考えさせる映画。
作中でのキャラたちの口論のように
「武装して強盗したら射殺できる」とか「盲目の人の家に~」とか、
”こういう事情があったから”とか、”盲目だから”とか
何をどうしたらどれくらい”悪”であるか、を法的判断も踏まえて観客に諮らせようとしている。

注目したいのは、銃を持ち込んだ粗暴なマネーと、しぶしぶ従ったアレックス、
マネーのほうが悪いように印象付けられるが、警備会社の父親に黙って鍵を拝借して…というのは許されざる行為で、同罪に見える。これでおそらく父親の会社は信用なくして倒産して路頭に迷うのは間違いないし。
また、ロッキーも家庭の事情や、妹のことがあって可哀そうなので、さも正当性があるようにに映るが、
それならば娘を殺された老人の行為も正当化されないとおかしい。

さらに三人には今まで相当な犯行を繰り返してきたらしい事が描写されてるので、
私的には主人公グループのほうが、より悪であると思った。
「父親の警備会社の鍵を使い、常習犯で、盲目の老人の家に武装して盗みに入り、反撃されたので殺そうとし、さらに大金を盗み出し、一人は州外に逃亡」といういくつ罪が重なるかわからないフルコンボ。
対して老人の罪は復讐のための誘拐と監禁だけ?だと思う。
年収5万

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